日々の雑感



2001年12月31日
28日、昼間の業務終了。来年から給与削減だ。"Shhhhhhhhhit!"
夜、フライヤーパーク忘年会ライブ第2夜観戦。出演は桑田健志、WHOOPS、
KAZUYA、たかしなひろゆき。のりえさんの好意で、1曲Dのブルースで
飛び入り演奏。その曲は「アッコちゃ〜ん、アッコちゃ〜ん、スキスキ〜」
である。(昭和30年代以前生まれの人はわかりますね?)

29日、正月用の買い出しを昼に済ませて、夜は海獣カフェ忘年会ライブ観戦。
荒木田さんの二胡を聴いた後、彼女と松本さん(劇団東方的威風SaEKin)と
しばし談笑。本当に今年は、演劇関係の人との出会いが多い年だった。

30日、「すすきのウィークエンドシアター」「ベンチ」観戦。
丁寧に作り上げられており、見応えのある作品だった。ただ、原作の舞台が
1990年頃の旧ソ連〜ロシア移行期ということもあって、その事情がわかって
いないと話がわかりづらい。ストーリー中に出てきた地名の「セヴァストポリ」
は、黒海沿岸クリミア半島にある、旧ソ連の代表的な保養地で、クリミア戦争の
古戦場。「キーロフ」は、軍港都市で、重化学工業が盛ん。それくらいは
何らかの形で説明がないと、一般の観客には辛いだろう。

その足で中学校のミニ同窓会へ。早く帰るはずだったのに、結局この晩も深酒。

ホームページ開設からほぼ1年、今年は音楽活動充実の年でした。来年以降も
「雑食性肥満体」を宜しくお願いします。皆さん、ライブへの御来場、応援など
大変ありがとうございました。良いお年を。


2001年12月27日
This is GALLERYで、堀田真作氏の個展"Like someone in Love"鑑賞。
彼とは「患者と医師」として1年前に出会ったが、その時に前回の個展の
案内をもらった。前回も今回も、アルミニウムを使った作品である。
絵でもなく立体造形でもない。色もついていない。ただ、見る角度によって
微妙に作品の見え方が変わってくる。一見静かな作品に見えるが、中に
ダイナミックな動きを含んでいる。(ように自分には見える)
今日は本人が不在で話をできずに帰った。29日まで個展はやってます。

ギャラリーには、来年写真展を開きたいという女子大生がいて、話を
する。
個展を開く割りには、余りにも何も知らないので半分唖然。人の
良さそうな、感じのいいお嬢さんだったので、「写真そのものの出来も
当然重要だけれど、写真を撮った後の焼き付けや展示の方法といった
部分が、写真展の出来の半分以上を占めるといってもいいんだよ」と
教えたら、「勉強になりました」と言って帰った。


2001年12月25日
19日、コンカリーニョでバレン座の「ちゃっかり八兵衛」観戦。
会場に入ると、いつもと雰囲気が違う。音が響かないのだ。と思って壁を
見ると、ほとんどの面が暗幕で覆われている。しかも、畳の桟敷席が
設けられていて、これも音を吸い取ってしまう。さらに、冬で着膨れした
お客さんが入ってくると、服が音を吸い取っていまい、全くコンカリーニョ
らしからぬ音の状態となってしまった。もっとも、日本の家屋が舞台の
芝居だから、これが狙いだったのかも。
中身は、残念ながら公開稽古の時に感じたのと同じ。横尾さんの八兵衛は
まさに「はまり役」だし、棚田さんはさすがにベテランの味を出してるし、
稲葉さんのクセの強い役どころも、妙に和服が似合うふるさとさんも、
いいのである。でも、ちずさんの演出、ということを考えると、もっと
何かが欲しい、と思ってしまうのはこちらの期待し過ぎだったのかなあ。
また、コンカリーニョの音の状態がいつもと違ったことが、佐藤さんの
演技にかなり影響を与えた。微妙な言い回しが聞こえないのである。
音楽については、あえてここに書きません。ただ、女性歌手の衣装は
キャバレーガールではなく、女郎姿の方が良かったのでは。和服の方が
似合いそうなルックスの歌手陣だったので。

22日、「すすきのウィークエンドシアター」 Innervisions「Digital Garden」
出演。
会場に着くと、塚原さんから「西村さんの出番は21日」と言われる。今日は22日、
とびっくりしたら、今月のテーマが2301年の12月19〜25日の1週間を描く、という
設定なのだそうだ。
19日からパフォーマンスが始まり、21日となる。白衣でステージに立つのは
久々。VJの映像が白衣に映る、という効果を狙ったのだが、成功。いきなり
"DANGER"というメッセージが赤文字で流される。ということで、「危険人物」
となって暴れてきた。本当は「23日」にも登場しなければいけなかったのに
すっぽかしてしまった。ごめんなさい。

23日、「すすきのウィークエンドシアター」 Innervisions「Digital Garden」
昼の部出演。前の晩はダンサーが3人だったが、この日は5人フルメンバーが
揃った。ただ、そうなると会場が狭い。
ちゃんと「23日」も忘れずに音を出し、フィナーレの「25日」では平柳女史に
楽器を手渡してのパフォーマンスもあった。2日間ともまずまずの出来。

夜、「30 minutes in くう」出演。我々の他の出演者たちは、全員「歌う人」である。
佐々木君とのデュオは1年半振り。もっと「打楽器系」の音を出してくるのかと
予想していたら、そうでもなかった。三味線の音が出て来て、自然に「和」の
雰囲気で演奏は進行。「歌う人」をお目当てで来たお客さんは、どう思ったのかなあ。
自分的にはこれもまずまずの出来。なかなか、「やったぜ」という演奏はできない
ものだ。とはいえ、帰る時に「くう」のマスター山本さんから「来月の出演も
お願いします」と突然言われる。ということで、来年も1月から3カ所での演奏が
決定済み。精進します。


2001年12月16日
9日、コンカリーニョで「トキヲキクイシ」観戦。
脚本と演出を手掛けた「テレビに出ている人」が、まずあいさつに出てくる。
妙に緊張している。コンカリーニョでの舞台が最後になるという思い入れが
強いのだろうか。
クラシック音楽(レオノーレ序曲、だと思ったが、違ってたらごめんなさい)が
会場に流れ、しばらくして役者さんたちが舞台に登場。しばしの間、セリフも
BGMもなく、無音で演技が進行する。役者さんには難しい演技だが、まずまず
無難にこなしている。ロボットが暖炉(?)に石を投げ込む。その音が会場に響いて
いい感じ。コンカリーニョはいい会場だ。
3人のミュージシャンが舞台に加わり、本格的にストーリーの展開が始まる。
ミュージシャンは舞台に出ずっぱりで、この劇で大きな要素を占めているのだが、
ちょっと高校生には荷が重かったようだ。アコースティック楽器でPAなしの条件
では、実力がもろに出てしまう。
劇のストーリー自体の展開もわかりづらい。最後は、太陽に向かって高く
積み上がった石に、主人公の女の子(後で聞いた話では、脚本家は彼女を主人公と
設定していなかったらしい)が登っていき、劇が終了となるのだが、劇団員が
終わりの礼をしたのに観客がそれに気がつかないという状態だった。
意欲的な試みの作品だったが、まだ未完成なものを上演してしまった、という
ことなのだろう。脚本を練り直して再演を望む。また、かなり腕利きのミュージ
シャンがこの作品には必要だが、本公演だけで5日間もいいミュージシャンを
拘束することは、現実的には不可能だ。ぜひそういった事情も考慮してもらいたい。

10〜12日、昼間の仕事で道東出張。
大雪でJRは2時間遅れて札幌に辿り着く。夜遅くに除雪をしていたら平柳女史から
電話あり、「15日のクリスマスパーティーで一緒にパフォーマンスしませんか?」
ということで、急遽出演決定。(本当は違う所でのライブを観る予定だったが当然
キャンセルである)

15日、SIPPクリスマスパーティー『Noel Decoration2』出演。
会場には若い男女多数。親子連れもちらほら。我々はトップバッター。(前座?)
クリスマスらしいパフォーマンスをしろ、と言われても無理なので、いつもの
調子で演奏する。それほど大きな拍手は起こらなかったが、わかる人にはわかって
もらえたようだ。
今回のパーティーの目玉は、SIPPがプッシュするLinちゃんという若手女性歌手の
デビューライブである。プロダクションにプッシュされて行うライブが初ライブ、
というのは本人にとって大変な緊張だったろう。とにかくひたむきで一生懸命、
という段階だが、「頑張ってね」と、こちらが自然に声を掛けたくなるキャラク
ターだ。また、バックバンドのギターとベースは、10月14日のプレシャスホールでの
イベントにも出ていた。その話を彼らにすると、「前にゲルニカに出てたトラン
ペットの方ですよね」と言われてしまった。
パーティー終了後は早めに退散したが、帰りにSIPPの"みみんが"宮崎さんから
「トランペットはいいなあ。今度お手伝いお願いするかも。」と。

22日と23日に、SWEETこと「すすきのウィークエンドシアター」
Innervisions「Digital Garden」出演決定。
23日は「くう」とダブルヘッダーです。


2001年12月8日
とうとう師走突入。普通の人が忙しくなると、昼間の仕事が少なくなる。

1日、平柳女史から「コンカリーニョでバレン座の公開稽古があるので
行きませんか」とお誘いが。何のことはない、自分が振付をする(劇中に
踊りがあるのだ)のでコンカリーニョまで運転手を、ということだ。この日は
ライブを観戦予定だったが、女性の頼みには弱いので、仰せの通りにする。
まず、役者さんたちが簡単に舞台をセットしながら、ウォーミングアップを兼ねて
一人一人体を動かしたり、声を出したり、唄ったりし始める。この時の音が
とても面白い。録音したら、サンプリングのネタに使えそうだ。
セットが完了し、初めに1時間ほどダンスレッスン。かなり複雑な振付
(少なくとも役者さんには)なので、みんな四苦八苦。しかもステージが広くない
ので、踊る位置を移動する時に、お互いにぶつかったりして大変だ。
ダンスで汗を流した後、芝居の通し稽古が始まる。市内の各劇団の看板役者
クラスが揃っているので、大体は安心して見られる。それぞれの役者さんが
持っているキャラクターがかなり強く、それゆえの面白さがある。
気になるのは、若い役者さんの台詞のアクセントが目茶苦茶なことだ。自分も
少し演劇をやっていた経験もあるし、アナウンスの勉強をしたこともあるので、
ひどく気になってしまう。(以前に見た芝居でも、若い人の台詞はひどいのがあった)
また、演出のせいなのか、脚本のせいなのか、真正面から劇に取り組むのは
良いのだが、何かオリジナリティーに欠ける感じが見られた。本番までの2週間で
何かが生まれてくれば良いのだが。

5日、前の晩に突然「クラシックのコンサートに行きませんか」と電話が来て、
2年振りにKITARAに行く。席は3階の一番後方。
第1部はハイドンとモーツアルト。弦楽四重奏でKITARAの大ホールでは少し
厳しい。実際、第一バイオリンがかなり無理をして弾いているのがわかる。
2曲目にピアノが入る。細かいミスタッチが明瞭に聴こえる。KITARAの音の
良さが、意外なところでよく分かった。
第2部は一転してシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」という曲。以前、
NMA festivalで演じられた「ミイラになるまで」の元祖のような曲だった。
89年前に、こんな作品を作ってたのだから凄い。クラシック恐るべしだ。
演奏も良かった。でも、この席で8000円は高い。

6日、「くう」でNMAが主催したライブの秘蔵ビデオ上映会。
今回は80年代のビデオが公開された。中には自分が実際に見た演奏も。
ポスト・フリー・ジャズの演奏が多かったが、時代の移り変わりを改めて
感じさせられた。演奏そのものはみんな秀逸なのだが。
来年の1月は、90年代の演奏が見れます。入場料無料なので、みんな来て下さい。

今日の午後、大学の後輩の演劇をBLOCKで観戦。なんと、学長から花輪が来ている。
JAZZ研ではこんなことはない。
で、なかなかの出来だった。重くなりがちな題材を、医学ネタも適度に織りまぜて、
うまく処理して見せてくれた。確かに、芝居はそれほど上手ではないし(それでも
某劇団の若手俳優よりは上手な者が多かった)、照明の使い方ももう一工夫ほしい
所があったのだが、自分たちの身の丈に合った、分かりやすい表現をしたのが
成功の原因だと思う。
それと特筆すべきは、主人公が思い悩む場面で、しっかりと台詞と台詞の間を
とって、悩む表現をしていたことだ。これは、演出がしっかりしている証拠だ。
台詞を言っていない役者の動作も、かなり細かく演出されていたし。
ということで、学生の演劇としては充分合格点です。明日昼も公演があるので、
演劇ファンの方は行ってみては?


2001年11月30日
27日、フリーランスのセッションに行く予定だったが、悪天候(吹雪)のため
日和る。

29日、「くう」でアガルタ通信ライブ。
今回は2nd stageからの登場。21日とは異なり、「だめな日」だ。
あがいても仕方ないので、1曲目は墓穴を掘らないうちにソロを切り上げる。
バンドスタンド(ステージ)の上で、他のメンバーの演奏を聴いているうち、
少し心が落ち着いた。
2曲目、いつもよりエフェクトを多用してソロをとる。ちょっと強引だったが
何とかいつものペースに少しずつ戻る。
3曲目、この日は最後の曲、曲の終盤で短いミュートソロをとる。
静かに聴かせるパートがあってこそマイルス・ミュージックの良さが出る。
打ち合わせなしに、いきなり曲が"Bitches Brew"になり、ライブは終わった。

今日はライブ疲れを引きずって日常業務へ。
学生のツベルクリン反応検査のため、北大医学部に行くと、教授が登場して
「この機会なので簡単な講義をお願いします」と。そんな話は聞いてなかった
ので、とても困ったのだが、階段教室で3年生に即席講義。同行した看護婦
曰く、「教授と対等に話してましたね」と。ステージ度胸だけはついてるのか。
まあ、前の晩に北大の現役学生とライブをしてきた人間が、臨時講師をしている
とは、誰も思わなかっただろう。


2001年11月26日
21日はフリーランスでアガルタ通信ライブ。
18日のリハーサルで懲りたので、早めに会場に到着してきちんと
サウンドチェック。メンバーが増えたのでステージが狭くて大変だったが、
1曲目の最初のソロで、自然に演奏に「入って」行けたので、その後は
ほぼ順調にステージを進めることができた。

22日、WHOOPSのりえさんの誕生パーティー兼ライブ。ゲストはちばーず
客席にはSuperloversのキーボード奏者、しょうこ嬢も。
会場の通称「しょうすけどんのうえ」は、とても狭く、10人も客が入ると
満員状態。しかし、アコーディオンも、ギターも、ボーカルも完全に生で
聴こえる。これが本当の"unplugged"だ。最後に1曲だけ一緒に演奏させて
もらったが、2人の演奏ですっかりいい気分になり、しっかりアルコールが
入ってたので、演奏は「失礼しましたー」になってしまった。ごめんなさい。

24日、TIDOSに寄ってから"PARADOX COMMUNE"というイベントを観戦。
TIDOSでのインディアン・フルートの演奏は良かった。時間の都合で途中で
抜け出したが、次回はもっとゆっくり聴きたいところ。
バナヲさんと"PARADOX COMMUNE"の会場に着くと、ORIGINAL FLAVAが
演奏中。この1年間で沢山のステージを経験し、とにかく場馴れしたのが
彼らには大きかったのではないだろうか。来年が彼らにとって、本当の
「自分たちの味」を作り出せるかの正念場の年になるだろう。もちろん
期待しているのだけれども。
F.H.C.は、新メンバーを加えての初回ライブ。4人でのサウンドは、まだ
熟成不足である。もっとも、リーダーのかさい君の音が聴こえなかったと
いうことが、大きな問題だったのだが。やっぱりサウンドチェックは大切だ。
一番の収穫は61864だった。初めて聴いたが、いいよ。今回と同じクオリティーの
演奏がコンスタントに出来るのなら、ヨーロッパ(ドイツかイギリス)へ
進出することを勧めたい。絶対評判になる。そして逆輸入、というのが
日本で有名になるいい方法だ。注目のユニットである。

25日、SWEETこと「すすきのウィークエンドシアター」の第4週の演目、
Innervisions「Digital Garden」を観戦。
塚原義弘PROJECT CAD
平柳マリ子MIRACLE WONDERZといった
自分と関係の深い人々の共同作品である。面白いです。来年の3月まで毎月
あるので、ぜひ皆さん見に来て下さい。来月は荒木田真穂の二胡も聴けます。
自分も出演するかも・・・。決定次第、告知します。


2001年11月19日
17日夜、「天国バナナの夜」観戦。出演バンド・出演者4組のうち、
ここのリンクにある人たちが3組、残る1組も面識あり。しかも
バナヲさんが選んだ人々だから、面白くないわけがない。
もっとも、トップバッターのP.S.D.が「普通のバンド」に聴こえて
しまうライブだったのだから、かなり濃いライブだったことも確か。
でも、演劇ファンで音楽のライブなんか余り聴いたことのない女性も、
面白かったと言ってくれて、本当に良かった。
どうも、いわゆる音楽ファンの方が、新しい(と言うか現代を感じ
させる)音楽を拒否してしまう人が多い気がする。なので、自分も
演劇やダンスや美術を観る人々にアプローチしている。素直に反応して
くれるしね。
深夜帯は「飲み食い」に皆さん徹していたため、セッションなしでした。

翌日は昼にミニ同窓会のあと、夜はアガルタ通信リハーサル。
ワインでの酔いを醒まし、頑張ってリハーサルにいったものの、何だか
メンバー全員調子悪く、乗らない。もっとも、PAの音を調整するのに
ひどく手間取ってしまい、管楽器メンバーは自分の音が全然聞こえない
状態が1時間以上あったので、これが大きく響いた。
リハーサル終了後、161倉庫の隣にある「小蝶」という飲み屋さんの
おばちゃん(というよりおばあちゃん)が、メンバーにバナナを差し入れて
くれた。どうしてなのか全然わからなかったが、全員なごんで帰ることが
できた。ありがとうございました。
ちなみに、「からくり」の名前が決まった記念すべき場所が、この
「小蝶」なのです。

あさってはフリーランスに来て下さいね。小樽、後志方面の方、
お待ちしています。


2001年11月15日
つかの間の休日は、日帰り温泉巡りでのんびり。幸い天気がこの時期の
北海道としては穏やかで、露天風呂も気持ち良かった。

11日は、ドライブがてら仁木町で久保博&高島るりデュオを観戦。
と思ったら、当日朝メールを開くと「楽器持ってきて下さい」と。
結局、3曲お付き合いすることとなった。音座なまらいぶの時、
高嶋さんと20年振りに会ったのがきっかけなのだが、仁木町の
観客の方は、どう聴いたのだろうか。もらろん、巡回検診で撮った
レントゲン写真の診断をしている医者が、目の前で演奏していたとは
夢にも思わなかっただろうが。

17日は「天国バナナの夜」を見に行きます。もしかすると深夜帯に
偶発的セッションもあり?


2001年11月6日
ヒゲオヤジ塚原氏からメールが1日に来て、急遽MIX161に今年も
出演することになる。
「161倉庫は冬でも暑い」「MIX161の出演予定時刻はあてにならない」の
原則は今年も健在だった。去年と違ったのは、今年の出演バンドが
若者ばかりだったこと。観客もほとんどが20代前半、オーナーの
OMAN-KCが30才になったばかり、そこで自分とヒゲオヤジの2人が
怪しいテクノもどき音楽を即興で30分弱演奏したのだが、反応上々。
テクノビートとミュートトランペットは案外相性がよろしいらしい。
昨年のMIX161ではヌルマユと知り合いになったし、何であれ若い人に
接する機会が増えることは楽しい。Thank you, KC.

明日から昼間の仕事を3日間休んで「ゆっくり」します。


2001年10月31日
26日、BLOCKでandの「Run with me」観戦。
先週に引き続いて演劇を見ることに。昼間の職場からBLOCKは
徒歩3分なのだが、初めて中に入った。(同じビルの写真ラボは
時々利用しているのだが)広いとは言えないが、まずまずの
空間は演技する者にも観る者にもある。
けっこう面白い脚本なのだが、役者さんが目一杯の声量で台詞を
「叫ぶ」ため、かえってメッセージが伝わらない。若者のパワーを
表したかったのかも知れないが、演出に問題ありと自分は感じた。
BGMの音量も大き過ぎ。PAの音質がいいのは、演劇のBGMには
かえって良くないのかも知れない。
役者さんの中には、ちょっと注目したい存在あり。女の子が
付け髭をして謎の男役を演じてたのだが、いい感じだった。

観劇終了後、「くう」に移動して"Stuck Out"のライブ観戦。
マイク・スターン&ボブ・バーグ・バンドに強く影響を受けて
いるユニットだが、リラックスして楽しめる。
サックスの小野君とギターの村上君は、自分の出身大学の
ジャズ研にいつも遊びに来てくれていた。本当に若い時を知って
いるので、立派な演奏をするようになった彼らを見ると、自分の
年を感じてしまう・・・。

27日、コンカリーニョで「踊りに行くぜ!!VOL.2」観戦。
コンテンポラリーダンスの全国巡回公演なのだが、札幌からは
このホームページにリンクがあるMIRACLE WONDERZが出演した。
で、実は彼らのパフォーマンスが一番良かったのである。(少なく
とも自分には)とにかく、一番コンテンポラリーだったのだ。
2番目の安川さんは、使った音楽がコンテンポラリーでカッコ良かった
のだが、踊りは現代を感じなかった。
3番目の山崎さんはさすがに良かった。自分は、彼のフットワークを
ずっと見つめていた。上半身の複雑な動きをこなせるのも、フット
ワークが出来ていてのことなのだ。もちろん、足の指先にまで
細やかな神経が通っていた。
最後の室伏さんは、舞踏家だけあって、まずぐっと内側にエネルギーを
貯め込んだのだが、その後展開が起こらない。しばらくして衣装を
脱ぎ、銀色に塗った裸体(この辺がいかにも舞踏家だ)を見せてどうする
のかと期待したのだが、何となく終わってしまった。
公演後に簡単な交流会があり、室伏さんは「今日は会場とうまく
コミュニケートできなかった、すみません」と白状してくれた。

2日間の南富良野町出張を終えて昨晩帰宅。
昨朝の金山湖は、低い雲が垂れ込めて幻想的な雰囲気だった。
4時間後に同じ場所を通過した時は、すっかり晴れ上がって、
全く異なる光景が見えた。北海道の自然は素晴らしい。


2001年10月24日
20日、シアターラグで「ラグリグラ・オムニバス」観戦。
演劇を観るのは何年ぶりのことだろうか。実は、中学生の時には
演劇クラブで貴重な男性として活躍(というか、その時から中年の
役ばかりだったのだ)していた経験もあるのですよ。
オムニバスなので3本の題目が演じられたのだが、見事に役者さんの
上手下手が見えてしまう結果となっていた。1つ目の作品では、
子を亡くした中年の夫婦という設定なのだが、やけに台詞が速く、
しかも二人の台詞の間が常に変わらないのだ。日常の会話では、
会話の内容によって間は流動的に変わるのは当然なのに。
2つ目の作品は、それなりに楽しめたし、最後の作品は、4人の女優さん
たちの個性を生かした作品創りがされており、文句なく楽しめた。
やっぱり、それなりのトレーニングとキャリアは、どの世界でも
大切なのだと改めて感じさせられた。

21日、ファミリートゥリーでのライブ観戦。
ミュージックジュージアムという新しいライブハウスの"GM"今さんを
紹介してもらった。対バンの話もあり。こまめにライブをチェックすると
何かがおこる。

22日、1カ月振りのアガルタ通信リハーサル。
Fabioさんがバリトンサックス持参で登場、パワー全開で吹きまくる。
11月21日の小樽フリーランス公演で、彼が演奏することになるかも?

トップページに書いたように、このホームページのアドレスが変更に
なってます。今後も宜しくお願いします。


2001年10月16日
12日、平岸のフライヤーパークでWHOOPS&ちばーず観戦。ゲストに
横浜のChoji君が特別出演、客席にはChoji君の友人の外人さんと
その友人(一人をのぞいて外人さんばかり)でぎっしり。そして皆さん
乗りの良いこと。ちばーずは初めて生を聴いたのだが、実に「ふあんきい」
で楽しいライブでありました。

14日、プレシャスホールでのイベント観戦。橋本洋輔トリオ+2、
桑田健志、そしてMA-DA-RAの小山君も出演。今年はステージが地下と
1階の2カ所に分散し、バンド当たりの持ち時間は少し長くなったが、
1階のPA機材が悪く、また、ライブをしている時に彫り物をする音が
混じって聴こえたりで、演奏をする立場としては非常に条件の悪い
環境だった。小山君のサウンドは音の良いPAがないと良さが出ないのに
1階を割り当てられたので、かわいそうだった。

16日、札幌大学学長室での即興演奏ライブ観戦。サックス奏者のFabio
さんは、実は札幌大学の助教授だということを今日初めて知った。
最近、彼はアガルタ通信のリハーサルに現れるのだが、どうも自分と同じ
ように、ジャズから完全な即興音楽に興味を持つようになった仲間らしい。
「この大学の健診は僕の昼間の仕事です」と言ったら、びっくりしていた。



2001年10月9日
7日は、今年で3回目の小樽「音座なまらいぶ」。
今回は、25年振りで中学・高校の先輩に再会。また、20年前は小学生
だった女の子(って、もうミセスになってたのだが)にも再会。
色々な人に会う楽しみを味わい、そして音楽漬けになる1日を楽しんだ。
いつもながら実行委員の皆さんには大変お世話になりました。小倉さん、
神田さん、毎年大変ですが、頑張って続けていきましょう。
演奏は、臨時ユニットを組んで行ったのだが、まずまずの出来、という
ところだったのでは。これから録音を聞き直してみます。アルバコールで
PAを担当してくれた人が、すごく喜んでくれた。「一度実物のスティックを
見たかった」のだそうだ。

とうとう爆撃が始まった。国連の現地職員も犠牲になったそうだ。
アメリカは、あの事件の直後の反応から考えると、比較的冷静に対応して
いると思われるが、また新たに人命が失われるのは避けられない。
我々の最大の抵抗は、とにかく「いつもの生活を続けること」だ。


2001年10月1日
この1週間、色々な事があった。

25日は通常業務終了後、ダブルヘッダーライブ。さすがに疲れる。
中川さんの音は、去年と少し変わった。「ほのぼの」度が増した
気がする。自分の予定では、音を出したり出さなかったり、「出入り」
をするつもりだったのだが、結局はほとんど何らかの音を出し続ける
展開となった。演っている方にとっても、不思議な時間だったが、とても
面白かった。
演奏が思ったより長くなって、しかも札幌タイムスの取材を受けたりして
気がついたら11時。あわてて次の会場へ向かう。エレクトリック・
セットを組み立て、まずは追悼の心をこめて(Milesと例の事件で犠牲に
なった人のために)"Mr. Pastrius"をソロで吹いて演奏開始。DJ別夜こと
木野君との約40分の共演。バックトラックがJAZZ系の音源だったので、
ほとんどJAZZのアドリブと同じ感覚だったが、彼が何をかけるか
わからないし、全然知らない曲も多かったので、これはこれで面白かった。
最後に"He loved him madly"のフレーズが自然に出たのはなぜか。
また、木野君の友人DJ KEN君のプレイには要注目だった。
絵を出展していた藤井君や、コルトレーンが大好きだという女の子
(名前を聞きそびれた、残念)といった若者とも話をし、2時過ぎに退却。

週末は、7日の「音座なまらいぶ」出演会場の下見に行ったり、「だらだら」
という今回の臨時ユニットの顔合わせセッション、そしてダンス観戦。
平柳さんの今回の作品は、彼女の「女の子」としての表現が見えて興味
深かった。畑中君の音楽も、いつもより具象的な表現だった。岩見沢での
経験で、新境地を開いたのか?
打ち上げではコンカリーニョのちずさん、アリアンス・フランセーズの
新館長ジルさんらを交えて、「札幌のアートの現況」について盛り上がる。
畳の上での打ち上げに飽き足らなかった平柳さんは、二次会でやっぱり
踊ってしまった。本当に踊るのが好きなんだなあ。

そして、思わぬ訃報が。NMA Workshopに参加していたメンバーの一人が、
急死したらしい。今年2月のライブで会ったのが最後になってしまった。
残念の一言しかない。

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